VR酔いなんてこわくない!心配しなくても大丈夫な理由

VRゲーム中に乗り物酔いのような気持ち悪さに襲われることがあります。いわゆる『VR酔い』というものです。

乗り物酔いは経験した方なら、その辛さがよく分かると思います。

せっかく楽しむために購入したVRゴーグルなのに、VR酔いを体験してしまったせいで楽しめないなんて悲しすぎますよね。

でも大丈夫です。VR酔いはこわいものではありません。

今回は、VR酔いの体験を踏まえて、心配しなくても良いと言える理由をお伝えします。

そもそもVR酔いはなぜ起こるのか?

少し調べてみますと、VR酔いの原因は「脳と身体の認識のズレ」だそうです。「視覚では自分の身体が動いているという信号が脳に送られているのに、平衡器官から伝えられる信号は動いていない」ということみたいです。

つまり、目で見ている情報では「動いている」のに、実際の身体は「動いていない」ということが、脳を混乱させてしまうのです。

その結果として、めまいや吐き気などの「酔い」の症状を生み出している、ということだそうです。

— 本日はVRゴーグル購入初日にVR酔いを体験されたということで、お話を伺いたいと思います。

よろしくお願いします。

— どのようなゲームだったんですか?

「エピックローラーコースター」というゲームです。ジェットコースターのゲームですね。

— ジェットコースターは好きなんですか?

めちゃくちゃ苦手です。高所恐怖症ですし。

— なぜそのゲームを選んだ?

実際のジェットコースターは苦手ですけど、VRゲームなんで。普段は乗りたくないからこそ、やってみようかな、と。

— なるほど。それでやってみた感じは?

最初、立った状態でプレイしていたんですけど…。

— 現実世界でのあなたが、ですね?

そうです。ジェットコースターが一番高いところから、一気に下って、カーブした時に、身体がよろめいたんです!

— ジェットコースターの映像をVRゴーグルで見ていてそうなった?

はい。いやー、もう現実の世界と変わらない感じで興奮しましたよ!

― それからどうした?

VRゴーグル付けてると現実の世界が見えないでしょ。さすがに危ないと思って、ベッドの上に座ってプレイすることにしました。

— その時は体調的にはどうだった?

しんどいということはなかったですね。

— ベッドに移動してからはどんな感じ?

2,3回、倒れてしまいましたね。危なくはなかったですけど、あの映像見てたら、身体が勝手に動いちゃったって感じです。

— ジェットコースターを楽しんでいた?

いや、その時はもう結構ヤバかったです。

— ヤバかった(笑)。具体的にはどんな感じだった?

頭痛ですね。それと、こう胃のあたりが気持ち悪くなって、吐き気もしていたかな。

— それが初めてのVR酔いだったんだ。それからどうしの?

すぐにゴーグル外して…。そのままベッドで横になったけど、もう気持ち悪くて…。1時間くらい寝て、やっと復活できました。

VR酔いをしないようにするにはどうすればよいの?

「VR酔いを絶対にしない」というのは個人的にはムリだと思います。もちろん、個人差がありますので、VR酔いになりにくい、なりやすい、というのはあります。

実際、筆者が数分で気持ち悪くなったジェットコースターゲームですが、友人は何ともなくひたすら楽しんでいました…。

では、VR酔いをしないための対策がないのか、というとそうではありません。VR酔いをなるべくしないために注意してほしいことをまとめてみました。

視界の動きが激しいゲームには要注意!

まず、「VR酔いをしやすいゲームなのか、そうでないゲームなのか」を知っておくことです。

そこでチェックしてほしいのは、「視界の動き」というワードです。

MetaQuest2でゲームを購入する際に、ゲームの概要から「視界の動き:強い」などを事前に確認することができます。

視界の動きが強いものはVR酔いの危険性が高い、逆に視界の動きが少ないものは危険性が低い」と思っておきましょう。

VRゴーグルの装着具合には気を付けて!

VRゴーグルは頭に被って装着するのですが、ゴムバンドで頭にフィットさせる感じになっています。

ゴムバンドの長さは調節できるのですが、要はちょうどいいくらいで装着してほしいということです。

「そりゃそうでしょ。」っていうことなんですが、これがなかなか微妙なんです。

少しでも締め付けが弱いと映像がぼやけてしまって見にくいですし、かと言って強く締め付けると頭が痛くなるのです…。

特にVRゲームなので、実際に自分の身体を動かして楽しむのが醍醐味なんですが、動いているうちにゴムバンドは緩んでくるのです…。

VR酔いは視界がクリアでない(ぼやけて見える)と起こりやすいと感じますし、頭を強く締め付けすぎても気分が悪くなりやすくなると思いますので、注意してほしいところです。

VR酔いになってしまったら…

VR酔いは乗り物酔いと同じで、体験してみないことには「自分がどのような状態ならVR酔いするのか」ということが分かりません。

では、実際にVR酔いになったらどうしたらいいのでしょうか?

すぐにゴーグルを外してゲームをやめる

少しでも「ちょっと体調おかしいかな?」と感じたら、すぐにゴーグルを外してゲームをやめることです。

大事なところなのでもう一度言います。(笑)

「おかしいと感じたらすぐにゴーグル外す」です。

乗り物酔いと同じ原理だと言いましたが、乗り物酔いとは一番違うところです。乗り物だと、すぐに降りるってわけにはいきませんからね…。

「VR酔いなんて心配することはない!」と言える一番の理由です。

— VR酔いを体験された中で、どこがVR酔いのポイントだったと思いますか?

「身体がよろめいた・・・」というところがポイントですかね。

― すぐにゲームをやめようとは思わなかった?

「気持ち悪い」という感じじゃなかったから。むしろ「VRってやっぱりスゲー!」っていう気持ちだったです。

— VRゴーグルを購入したばかりで、ゲームを続けたいという気持ちが強かった?

そうですね。VRゲームでしんどくなるわけがない、というか…。しんどいということを認めるのが嫌だったのだと思います。

— しんどいということを認めるのが嫌とは?

VRゲームができなくなるという不安があったのだと思います。購入初日ですからね。

— なるほど。では、今の自分があの時の自分に何か声をかけるとしたら?

すぐにゴーグルを外せ。そして、気分転換をしろ、ですかね。

— 今はVR酔いとはどのような向き合い方をしてる?

その日の体調とかによって、同じゲームをしていても、気分が悪くなることもあります。なので、とにかく異変を感じたらすぐにゴーグルを外して休憩することにしています。

— VR酔いは克服できたか?

VR酔いをしなくなった、ということはありません。ですが、最初の頃に比べると酔いにくくなってきていると感じます。VRの世界に慣れてきたってことなのかな。

— VR酔いへの不安を感じている方へのメッセージをお願いします。

もうホント、VR酔いを必要以上に心配しなくて大丈夫です。VR酔いをしそうだなって思ったら、違うゲームを探せばいいんです。それにVRゴーグルで遊んでいるうちに、少しずつ慣れてきて、「あれっ、以前はVR酔いがひどかったゲームなのに、最近は大丈夫だな。」ってなってきます。VR世界を楽しむコンテンツは山のようにありますので、VR酔いを心配してやめてしまうのは、もったいないと思います。

— 本日はどうもありがとうございました。

VR酔いと上手に付き合う

VR酔いは、VR世界で楽しむうえで、付き合っていかなくては仕方のないものです。

けれど、過剰に心配する必要はまったくありません。

ランニングしたいけど膝を壊したらどうしよう、テレビゲームをしたいけど目が悪くなったらどうしよう、というのと同じです。

VR酔いをなるべくしないように対策する、VR酔いをしそうになったらすぐに対応する、だけでいいんですから。

楽しいVR世界をエンジョイしましょう!

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